内臓下垂と骨盤のゆがみ
骨盤は内臓の受け皿としての役割がありますが、女性は男性に比べ骨盤が広いのが特徴です。また骨盤が横に広い為、お尻の筋肉(大殿筋、中殿筋)などが、弱くなりやすく、機能低下しやすいです。
骨盤の前側にあるインナーマッスル(骨盤底筋群)弱くなる事で、骨盤底筋群は、骨格を支える役割が強く、内臓の位置を保つ役割もある為、弱くなると内臓全体が下にさがってきやすくなります。
内臓下垂と骨盤のゆがみは、直接関係していますが、分けて説明して行きたいと思います。内臓下垂は、内臓自体が通常の位置より、下にさがる事が挙げられます。胃下垂も内臓下垂の一部ですよね。では、内臓下垂することで身体に対してどのような事が起きるのでしょうか?
内臓下垂することで、姿勢(背骨)が変化してきますが、重要なのは、内臓が本来の位置にあると活動的に働くと言われています。しかし内臓下垂することで、内臓自体の働きが悪くなると言われています。内臓の働きが悪くなると熱が生まれにくくなり、冷たくなってきます。体温低下に繋がります。
胃が下がる事で、胃が冷たくなりますが、腸も冷たくなってきます。そして全体的に内臓も冷たくなりやすくなってきます。特に下腹部に位置する膀胱・子宮・卵巣などは、上から他の臓器がのしかかってくるため、つぶされるように冷たくなってきます。
すると、身体から熱が発生しにくくなる為、代謝が悪くなりやすく、体温も下がりやすかったりしてきます。また内臓に近いウエスト周りは、脂肪の住処になりやすく、脂肪もつきやすくなります。
内臓は自律神経で支配されていますが、横隔膜が下に引っ張られるので、交感神経が過剰に働きやすくなります。(横隔膜は収縮すると下がります)なので、内臓の働きが良くなる副交感神経が働きにくくなり、リラックスしにくくなってきます。
姿勢でも猫背になりやすく、横隔膜が下にさがる事で横隔膜に近いバストも下に引っ張られる為、垂れやすくなります。
内臓下垂は、ウエストが太りやすくなる以外にもホルモンのバランスや姿勢の変化、自律神経の不調なども生まれやすく様々な要因に関連している為、改善することは重要です。